生命誕生は、古代の海に偶然、膜ができたことで、
内と外、自分と自分でないもの、という区切りができた。
そして、内側では運動が起こった。
それが形を変えながら現在まで続いている。
それが生き物の原点。
内側では、外側、自分でない他者と接触する機能を備え始めます。
そして、内側に取り込んでも自分にとって害にならないもの、
必要となる生き物や成分だけを、内側に取り込んでいく。
膜はセンサーという大事な機能を担うようになりました。
わたしたち人間も、目に見えない「膜」のようなもので
コーティングされています。
それは、自分の内側と外側のちょうど境界の領域ー口から
排泄口までの消化道、皮膚の表面などにびっしりと
生息している菌の叢(そう)です。
やはり、自分の内側に取り込んでよいものだけを取り込み、
危険なものは取り込まない、取り込んでしまっても排除できる、
そういうシステムを菌の流動的なバランス体が
つくりだしているわけです。
そう考えるとCOBOのビンも、人が生きるに必要なセンサーを
持ったひとつの膜(cell)と言えます。
COBOcell Design
2010年。
COBOは、細胞の膜のはたらきを学び、
様々な情報を発見していくことから、私たちのいのちを育むに
必要な「膜」を創造することをコンセプトにデザインしていきます。
日々の生活の営みや、必要なツール、空間までも提案します。
COBO Lab.研究のスタートとしては革新的なものとなっています。
旬のCOBOストレート法、シュガーフリーで質の高いおいしいパンを
ほぼ100%どなたでもつくれるシステムが開発できました。
天然酵母パンの固い、酸っぱい、重い、消化に悪いを覆しました。
いまでは、COBOパンDesign Program は生徒さんたちに、
大変満足していただき、このところパンができた喜びのメールを
たくさんいただいています。
ENGAWAに全部ではありませんが掲載しています。
http://www.cobo-net.com/engawa/
誰もができる、パンづくりの本が5月末発売で進行しています。
ウエダ家がCOBOに取り組みはじめてから、まだ10年経っていませんが
菌とかかわる知恵がこれからの環境世紀の食を救う大切な役を担う
ときがくるのではないかと最近感じています。
食糧難の時代は必ずやってくるだろうという番組をNHKで見ましたが、
日本をはじめ各国が競って他の国の農地を買いあさっているようです。
食べものに菌が関わると元の食材より多くのの栄養が増しますが、
最近読んだ光岡智足著「腸内細菌の話」のなかに、
ニューギニアに住むパプア族は、サツマイモしか食べていないのに、
筋骨たくましく、健康状態がいい。タンパク質欠乏症のはずが、
空気中の窒素を腸内細菌によって、タンパク質に合成されて、
これを利用しているのではと推定されています。
禅寺で修行中のお坊さんは、普通の人よりタンパク質を摂る量が
かなり少ないのですが、これも腸内細菌のはたらきで、
アンモニアや硝酸塩からタンパク質が合成されているのではとのこと。
仙人がカスミを食べて生きていたという話はあながち嘘ではないかも
知れません。
ウエダ家もCOBO生活をはじめてから食事の量自体は
少なくなっていると思います。
COBO Lab.研究第2弾は、
日本人の誰もが好きな国民的スープの素、味噌。
今年、定番の味噌づくりを菌の働きから捉え直すCOBO味噌講座を
開きました。50人以上の方々に仕込んでいただきましたが、
その後、順調ですか? カビは生えていませんか?
カビの生えにくい味噌づくりと謳いましたが、生きた菌ですから、
温か過ぎるところや風通しの悪い環境に置いたら、
カビは生えやすいのでご注意ください。
もし生えてしまいましたら、慌てず酒粕の膜の部分だけを取り除き、
また新たに膜を作り、一旦冷蔵庫に2週間ぐらい入れてください。
大豆自体が、乳酸菌、酵母の優勢世界になりましたら、もう安心です。
パンにつづいて、COBOmiso Project がスタートしました。
20種類以上の味噌を仕込みました。カラフルにきれいに並びました。
大豆だけでなく他の種類の豆、塩の量違い、質違い、
フレーバーのミックス、荒く、きめ細かくつぶしたものなどなど
考えられる様々な実験をしています。
ひとつだけ共通していることは、野生の乳酸菌、酵母菌の
働きやすい環境をできるだけつくってあげることです。
日本の味噌づくりをはじまりとして、バターやミルクを使わなくても、
洗練されたスープやソースの次元まで質を高めたものを生み出したいと
これがお味噌?と言えるのというものもできるかも知れません。
豆は分子が大きく、食べても65%しか消化できませんが、
発酵させると90%以上消化できるようになります。
大豆以外の豆でもおいしいスープができれば、大豆アレルギーの人にも
朗報となりますね。
おいしければCOBOmisoという、いままでの味噌の世界が
多様に広がれば成功という感じて楽しんでいます。
豆 meets COBO
◎2010年4-5月のCOBO講座お申し込み、ありがとうございました。
今回もほんとうにたくさんの方が申し込んでくださいました。
すべてのコースが定員オーバーとなりました。
抽選にもれた方には、次のプログラムでは優先的に席をご用意
させていただきます。
※4月11日(日)の「ひとつのCOBOでパンとスープ」
午前、午後とも満席となりました。
ありがとうございました。
ビンに旬のくだもや野菜をCOBOシステムによって菌を育てたCOBOを
いつも冷蔵庫にストックしておけば、簡単にスープができます。
菌が生きた冷たいスープ、菌を死なせない少し熱を入れたスープ。
どちらも、多様な野生の菌が働いた自然なうまみがあります。
日本には四季があり、熱い夏はカビが活発に働き、
冬も乾燥した時期には、ウィルスが活発に働きます。
温暖化現象によっても、見えない菌の世界も変わります。
目に見える生きものたちも、
自然環境の変化に対応した食べ物をとります。
人工甘味料、人工調味料、菌株を増やす人工微生物、サプリメント、
人工飼料で育てられた家畜、野菜のF1品種、遺伝子組み換え作物。
人間の手を加えない自然は無価値であり、
手を加えることによってのみ価値あるものに変わる、
という技術の進歩が人を幸せに導くという
人工環境を生み出しつづけてきた現代社会に生きる私たち。
一見美しい自然に見える風景もすべて、コントロールされた人工風景。
そんな環境を野生の菌と関わることから捉え直し、自然を征服する
生き方から、自然と共に生きる選択に変えることが新しい生き方。
生命の原初から生きている、眼に見えない野生の菌との関わりを
媒介にして、人と他の生きものとの生命相互作用を知る。
自然淘汰、生命連鎖を、ビンに旬のくだものや野菜を入れて、
野生の乳酸菌や酵母を育てることから少しづつ知ることができます。
人の腸には、バクテリアフローラといって約100種類の菌が棲み、
コロニーをつくり、人の脳より重い約1.5キロと言われています。
人の臓器の一部とも言われていますが、外からの食べ物や菌など異物を
受け入れ、必要でないもの、必要なものを選り分けています。
薬や添加物、人工保存料などからも健気に必死に私たちを守って
くれています。外からの異物はいつも負担が大きく、
守りきれないとき、からだに様々な障害が生まれます。
分子レベルまで分解して、からだの細胞に負担を掛けないように、
元気にしてくれるのが、多様な乳酸菌や酵母です。
農薬を使ったもの、口先だけにおいしい品種改良されたもの、
旬の季節に育っていないものには、活発に働きません。
私たちのいのちにおいしいもの、旬のものに活発に働きます。
旬とは生きものがいちばんエネルギーがあるとき。
そんな元気のいい野菜やくだものを与えると、素材のあまみやうまみを
想像を超えて、感動するおいしさまで高めてくれます。
動物、植物、微生物の食物連鎖、生態系、そして大気、水、土壌などの
エネルギーの流れ、生命相互の多様な関わり方を教え導いてくれます。
口先ではなく、細胞までが喜ぶ感覚を教えてくれます。
そして、乳酸菌や酵母が生み出した、ほんとうにおいしいものには
免疫力があります。
自然の変化による予測できない突然の異物の侵入に対しても、
そのときに応じて多様な種類の乳酸菌、酵母のコロニーが
防御してくれます。
ビンに育てた野生の乳酸菌や酵母が生み出すからだを包み込むような
あまみ、うまみを、いつも冷蔵庫にストックしておきましょう。
赤ちゃんの離乳食、子どものからだづくり、仕事帰りで遅いとき、
旦那さんのスタミナづくり、じぶんの家族を支えるからだのために。
COBOスープがからだの隅々まで癒してくれます。
毎日の生活に欠かせないスープとなります。
生きたまま、熱を通したもの、どちらでも。
自然界の生きものと調和したつながりをつくる野生の菌が生み出す、
四季折々の旬のCOBOスープ。
日々の生活の営みにいままでに見えなかった瑞々しい、
生き生きした風景が現れ、自然界が織りなす、
多様なストーリーを五感で感じとれるようになります。



